自然のダム、棚田

昨日はよく雨が降りましたね。
近年、夏になると集中豪雨などで土砂災害のニュースをよく見ます。

安穏農園近くの峠でも、小規模ですが実際何カ所か昨年崩れました。

治水事業などの問題視をされる事もありますが、実際に目で見て感じるのはやはり杉などの針葉樹が植林された山が放置されている事です。

国の政策で戦後にたくさん植林されたのですが、輸入木材に頼るようになり、経済的にもコストがかかるので手入れされなくなった山がたくさんあります。

植林の山は保水力が少なく崩れやすいそうです。
また適切な間伐が行われていないため日光が届かず暗いです。

写真は近くを流れる沢がある山ですがここはよく手入れされていますので、日光も降り注ぎます。





この沢の水はまさに自然の恵みで周辺の農家の方々はここからの水を田んぼへひいて、米作りをされています。



その水田が大雨の時に一時的に貯水してくれ、徐々に下流へ水を流すという治水の役割を果たしてくれています。
日本全国の水田の保水力は、日本各地の治水ダムの3.4倍もあるそうです。

写真は当園から見える棚田の風景です。




自然のダムといっても棚田は人工的につくったものなので、天然ダムではないですがコンクリートに囲まれたダムよりはよっぽど自然に近いと思います。

地域で協力して治水のためにも、棚田を復活させようと活動されている所も増えてきているようです。

農業の担い手不足などたくさんの問題はありますが、ぜひ色んなところで棚田の風景が広がるようになるといいですね。





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